付1.3 IPアドレス

IPアドレスとは、IPネットワークに接続されたコンピュータなどに割り振られる認識番号のことでネットワーク上の住所のようなものです。

IPアドレスはコンピュータ内部では2進数で処理されることから、32ビットの整数値で表されます。しかし2進数では分かりにくいため、32ビットの整数値を8ビットずつに4分割して10進数で表します。

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付1.4 MACアドレス

MAC(Media Access Control)アドレスは、どのネットワークに所属していても変わることがないネットワーク機器(パソコン、ルータなど)固有の識別番号です。

IPアドレスが送り先の住所だとすると、MACアドレスは人の名前に例えられます。「渋谷区神南2-2-1」(IPアドレス)に住む「向上委 太郎」(MACアドレス)さんが、転居して住所が変わっても名前は変わらないように、ネットワーク機器のIPアドレスは変わってもMACアドレスは変わりません。

IPアドレスとMACアドレスの役割は付1.5を参照してください。

付1.5 IPアドレスとMACアドレスの役割(情報の届け方)

IPアドレスとMACアドレスの役割を郵便物の配達に例えて解説します。

①依頼主Aさん(パソコンA)はBさん(パソコンB)に荷物を届けるために、配達員に荷物を預けます。

②荷物を受け取った配達員は、郵便局X(ルータXのMACアドレス宛)へ荷物を運びます。

③郵便局XはBさんの住所(IPアドレス)から配達先の郵便局Yを確認。郵便局Y(ルータYのMACアドレス宛)に荷物を運ぶように配達員に指示します。

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④郵便局Xから指示を受けた配達員は郵便局Y(ルータのMACアドレス宛)に荷物を届けます。

⑤荷物を受け取った郵便局Yでは、Bさんの住所(IPアドレス)と受取人名(パソコンBのMACアドレス)を確認して、配達員にBさん宛て(パソコンBのMACアドレス宛)に荷物を運ぶように指示を出します。

⑥郵便局Yから指示を受けた配達員は、Bさんの住所(IPアドレス)と受取人名(パソコンBのMACアドレス)を確認して、Bさんに荷物を届けます。

付1-6 ドメインネーム

数値で表示されたIPアドレスは、情報を数値として処理するコンピュータのためのものであり、人間には分かりやすいものとは言えません。

そのため、IPアドレスを体系的に置き換えたのが「ドメインネーム」というシステムです。

ドメインネームはトップレベル、セカンドレベル、サードレベルという階層で表現されています。

トップレベルは国名、セカンドレベルは役所や学校、企業などの組織の属性、サードレベルは個々の組織名になることが多いようです。これを右から解読していくと、おおよその属性が分かるようになっています。

 ホームページアドレスのhtt:/www.より右側がドメインネームです。

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付1.7 情報やサービスを提供するサーバの種類

サーバとは、ネットワークに繋がったコンピュータで、他のコンピュータから要求されるファイルやデータ等を提供するコンピュータやそのプログラムのことをいいます。

サーバにはホームページを閲覧するWEBサーバや電子メールを送受信するSMTPサーバ、POPサーバなどがあります。

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