要求した先のIPアドレスを教えてくれる案内役がDNS(Domain Name System)サーバです。DNSサーバでは、インターネット上のコンピュータ名にあたるドメインネームを、住所にあたるIPアドレスに変換します。
個々のDNSサーバは自分が管理するネットワークに接続されたコンピュータのドメインネームとIPアドレスを対応させる表を持っています。インターネットには無数のDNSサーバが接続されており、ドメインネームに対応した階層構造になっています。
例として【www.△□○.co.jp】に行き着く課程を解説します。
最上位に位置するサーバはルートサーバと呼ばれ全世界に数えるほどしかありません。
①ルートサーバに問い合わせを行います。→ルートサーバは【jp】ドメイン全体を管理するDNSサーバのアドレスを案内します
②つぎに【jp】ドメインのDNSサーバに問い合わせをします。【jp】ドメインを管理するDNSサーバは、【co】ドメインのDNSサーバのアドレスを案内します。
③そして【co】ドメインのDNSサーバは【△□○】ドメインのDNSサーバを案内します。
④最後に【△□○】ドメインのDNSサーバは△□○内の「www」というコンピュータのIPアドレスを案内します。
![annex1-7](http://tvkoujou.com/wp-content/uploads/2014/10/annex1-7-300x202.png)
DHPC(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、ネットワークに接続するコンピュータにIPアドレスなどを自動的に割り当てるサーバです。
DHCPサーバはネットワーク内の機器からの要求を受け、サーバ自身で割り当て可能なIPアドレスから、他の機器と重複しないアドレスを割り当てます。
このため、ユーザは端末にLANケーブルを差し込むだけで、IPアドレスを自動取得することができます。
![annex1-8](http://tvkoujou.com/wp-content/uploads/2014/10/annex1-8-300x125.png)
付録2では、家庭で利用できるインターネット回線について解説します。
インターネット回線には光ファイバーやケーブルテレビ回線を利用した有線方式と携帯電話会社の回線等を利用した無線方式があります。
また一般的なインターネット回線の通信速度はベストエフォート型(通信速度のなどの品質保証のないサービス)であり、理論上の最大値で記載されています。
付2.1 FTTH
付2.2 VDSL
付2.3 ADSL
付2.4 ケーブルテレビインターネット
FTTH(Fiber To The Home)は光ファイバーを利用した有線通信です。
同軸ケーブルに比べ、大容量のデータが伝送でき、信号の減衰が少ないのが特徴です。
![annex2-1](http://tvkoujou.com/wp-content/uploads/2014/10/annex2-1-300x89.png)
VDSL(Very high-bit-rate Digital Subscriber Line)は光ファーバーを集合住宅の配電盤室に設置するVDSL集合装置まで引き込み、各部屋までは既存の電話線を利用する方式です。
各部屋には電話専用モジュラージャックを経由してVDSLモデムを設置します。安価に導入できるメリットがある一方で、インターネット回線を住居者で共有するため、速度が低下する場合があります。
![annex2-2](http://tvkoujou.com/wp-content/uploads/2014/10/annex2-2-300x116.png)