IPアドレスとMACアドレスの役割を郵便物の配達に例えて解説します。
①依頼主Aさん(パソコンA)はBさん(パソコンB)に荷物を届けるために、配達員に荷物を預けます。
②荷物を受け取った配達員は、郵便局X(ルータXのMACアドレス宛)へ荷物を運びます。
③郵便局XはBさんの住所(IPアドレス)から配達先の郵便局Yを確認。郵便局Y(ルータYのMACアドレス宛)に荷物を運ぶように配達員に指示します。
④郵便局Xから指示を受けた配達員は郵便局Y(ルータのMACアドレス宛)に荷物を届けます。
⑤荷物を受け取った郵便局Yでは、Bさんの住所(IPアドレス)と受取人名(パソコンBのMACアドレス)を確認して、配達員にBさん宛て(パソコンBのMACアドレス宛)に荷物を運ぶように指示を出します。
⑥郵便局Yから指示を受けた配達員は、Bさんの住所(IPアドレス)と受取人名(パソコンBのMACアドレス)を確認して、Bさんに荷物を届けます。
数値で表示されたIPアドレスは、情報を数値として処理するコンピュータのためのものであり、人間には分かりやすいものとは言えません。
そのため、IPアドレスを体系的に置き換えたのが「ドメインネーム」というシステムです。
ドメインネームはトップレベル、セカンドレベル、サードレベルという階層で表現されています。
トップレベルは国名、セカンドレベルは役所や学校、企業などの組織の属性、サードレベルは個々の組織名になることが多いようです。これを右から解読していくと、おおよその属性が分かるようになっています。
ホームページアドレスのhtt:/www.より右側がドメインネームです。
サーバとは、ネットワークに繋がったコンピュータで、他のコンピュータから要求されるファイルやデータ等を提供するコンピュータやそのプログラムのことをいいます。
サーバにはホームページを閲覧するWEBサーバや電子メールを送受信するSMTPサーバ、POPサーバなどがあります。
要求した先のIPアドレスを教えてくれる案内役がDNS(Domain Name System)サーバです。DNSサーバでは、インターネット上のコンピュータ名にあたるドメインネームを、住所にあたるIPアドレスに変換します。
個々のDNSサーバは自分が管理するネットワークに接続されたコンピュータのドメインネームとIPアドレスを対応させる表を持っています。インターネットには無数のDNSサーバが接続されており、ドメインネームに対応した階層構造になっています。
例として【www.△□○.co.jp】に行き着く課程を解説します。
最上位に位置するサーバはルートサーバと呼ばれ全世界に数えるほどしかありません。
①ルートサーバに問い合わせを行います。→ルートサーバは【jp】ドメイン全体を管理するDNSサーバのアドレスを案内します
②つぎに【jp】ドメインのDNSサーバに問い合わせをします。【jp】ドメインを管理するDNSサーバは、【co】ドメインのDNSサーバのアドレスを案内します。
③そして【co】ドメインのDNSサーバは【△□○】ドメインのDNSサーバを案内します。
④最後に【△□○】ドメインのDNSサーバは△□○内の「www」というコンピュータのIPアドレスを案内します。
DHPC(Dynamic Host Configuration Protocol)とは、ネットワークに接続するコンピュータにIPアドレスなどを自動的に割り当てるサーバです。
DHCPサーバはネットワーク内の機器からの要求を受け、サーバ自身で割り当て可能なIPアドレスから、他の機器と重複しないアドレスを割り当てます。
このため、ユーザは端末にLANケーブルを差し込むだけで、IPアドレスを自動取得することができます。