2.3.1 Wi-Fi(ワイファイ)

Wi-Fi(ワイファイ)は国際標準規格であるIEEE802.11を使用した無線LAN規格の一つです。無線LAN業界団体であるWi-Fiアライアンスによって、機器間の相互接続試験をパスした装置にロゴ表示が許可されています。

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またWi-Fiロゴが添付されている機器同士なら相互接続が保証されており、親機(アクセスポイント)を介さずに、子機同士を直接、無線LANで接続することが出来ます。これをアドホックモードといいます。

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2.3.2 Wi-Fiの種類

Wi-Fiは規格によって利用する周波数帯や伝送速度が異なります。このうち5GHz帯は電子レンジや無線LAN同士の干渉を受けにくく、特に通信の安定性が必要とされる動画サービスなどに適しており、無線LAN機器はIEEE802.11n(5GHz)やIEEE802.11ac対応機種を選びます。

無線LAN機器がどのWi-Fi規格に対応しているかは、製品パッケージなどに記載されています。

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コラム➃ 無線LANルータで「2.4GHz」と「5GHz」はどう見分けるの?

「2.4GHz」と「5GHz」のどちらに接続するかは、無線LANルータのSSIDで確認することができます。SSIDはアクセスポイントを識別するためのIDです。

メーカーや機種によって表記は異なりますので、取扱説明書などで事前に確認してください。また無線LANルータ本体のLEDランプなどで確認できる機種もあります。

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コラム⑤ 無線LANのセキュリティ設定はどの設定を選べば良いの?

無線LANのセキュリティ設定は「WPA2-AES」を推奨します。WPA2-AESに対応していない場合は、WPA-AESを選択しましょう。

WPA、WPA2のセキュリティ設定には「WPA-TKIP」「WPA-AES」「WPA2-TIKP」「WPA2-AES」の4方式があります。

WPA2-AESはWPA-AESよりも強固な暗号化方式で128~256ビットの可変長鍵を利用しています。

2.3.3 無線LANのセキュリティ

無線LANを使用する場合、セキュリティ設定を行っていないと、通信内容を盗み見られる、または不正に侵入されるなどの可能性があるため、セキュリティ設定を行った状態で使用する必要があります。無線LANの暗号化方式にはWEP(ウェップ)、TKIP(ティーキップ)、AES(エーイーエス)という3つの方式があり、WEP<TIKP<AESの順にセキュリティが高くなります。

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