付録2では、家庭で利用できるインターネット回線について解説します。
インターネット回線には光ファイバーやケーブルテレビ回線を利用した有線方式と携帯電話会社の回線等を利用した無線方式があります。
また一般的なインターネット回線の通信速度はベストエフォート型(通信速度のなどの品質保証のないサービス)であり、理論上の最大値で記載されています。
付2.1 FTTH
付2.2 VDSL
付2.3 ADSL
付2.4 ケーブルテレビインターネット
FTTH(Fiber To The Home)は光ファイバーを利用した有線通信です。
同軸ケーブルに比べ、大容量のデータが伝送でき、信号の減衰が少ないのが特徴です。
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VDSL(Very high-bit-rate Digital Subscriber Line)は光ファーバーを集合住宅の配電盤室に設置するVDSL集合装置まで引き込み、各部屋までは既存の電話線を利用する方式です。
各部屋には電話専用モジュラージャックを経由してVDSLモデムを設置します。安価に導入できるメリットがある一方で、インターネット回線を住居者で共有するため、速度が低下する場合があります。
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ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)は既存の電話線を使い、高速なデータ通信を行う技術です。
音声通話には使わない高い周波数を使って通信します。通信速度は最寄りの電話局からの距離によって異なります。
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ケーブルテレビの設備を使用してインターネットを行う方式です。HFC(Hybrid Fiber Coaxial0)方式とFTTH方式の2方式がありまし。
HFC方式は伝送路の幹線部に光ファイバーを使い、中継点から加入者宅までは同軸ケーブルで伝送する方式です。
FTTH方式はケーブルテレビ事業者から加入者宅まで全て光ファイバーで伝送する方式です。加入者宅のONUまでは光ファイバーを使用し、ONUからルータやパソコンまではLANケーブルを使用する方式が主流です。
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