3.4 ハイブリッドキャストを利用するには

ハイブリッドキャストを利用するには、ハイブリッドキャスト対応テレビにインターネット回線を接続し、リモコンのdボタンを押すことで利用することができます。ハイブリッドキャストは従来のデータ放送と同様にリモコンの上下左右ボタン、青・赤・緑・黄の色ボタンなどで操作することができます。

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コラム⑦ データ放送とハイブリッドキャストは何が違うの?

データ放送と比較するとハイブリッドキャストには下記の特徴があります。

①豊富な表現力

・HTML5の採用にデータ放送に比べて高解像度な表現や多彩な色表示が可能(デジタル放送では解像度1920×1080。データ放送は事実上960×540)

・放送画面に重ねて情報を表示する「オーバーレイ表示」が可能

・画面全面がHTML5ブラウザ。放送画面やネットコンテンツもHTML5ブラウザ上で動作

 

②放送と通信の連携

・番組進行に合せて、自動的にアプリの内容を変更可能

・放送信号のタイミングで、スマートフォンやタブレットのアプリを制御可能

 

 

コラム⑧ dボタンを押してもハイブリッドキャストのトップ画面が表示されない!! なぜ??

番組連動のデータ放送が行われている時は「番組連動のデータ放送画面」が表示される場合があります。

番組連動のデータ放送中、dボタンを押したときに「ハイブリッドキャスト画面」と「番組連動データ放送画面」のどちらを表示するか、放送事業者が放送の制御信号で指定しています。

なお、NHKの番組ではリモコンの黄色ボタンを押すことで「ハイブリッドキャストのトップ画面」を表示することが出います。

 

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4.1 ケーブルテレビサービスの動向

現在、多くのケーブルテレビはテレビなどの放送サービス、インターネットサービス、電話の3つのサービスを加入者に同時に提供する「トリプルサービス」を実施しています。

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また今後、放送と通信サービスの高度化や視聴者ニーズの変化に対応していくため、各ケーブルテレビ事業者が必要な機能やサービスを共有できる仕組み(ケーブルプラットフォーム)の構築が進められています。

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このうちIP映像伝送機能の共有化については、J:COMとJE(ジュピター・エンタテイメント)が開発したIP-VODプラットフォーム「milplus(みるプラス)」やJ.COTTの「cottio(コティオ)」が開始され、全国に拡大しています。